洗剤統一化への道【1】これはおかしい

洗剤、洗剤、洗剤・・・

どうしてこんなに洗剤の種類が多いのか。
キッチンだけでも、レンジ用からシンク用、お皿洗いに食洗機、クレンザーも必要だし、除菌・漂白には塩素系。あ、食洗機にはリンスも必要だった!
でもこれはまだほんの序の口にすぎません。

家じゅうを見回せば、出てくる出てくる。その場所その用途に特化した洗剤たちが、所せましと棚の中に鎮座しておりました。
それぞれ予備に詰め替えパックも準備していたので、当時の我が家の棚は、まるまるひとつが洗剤保管用に使われていました。

でも、トイレ用と書かれた洗剤でシンクを洗うのは絶対にイヤだし、お皿洗いの洗剤をシャンプーとして使うわけにもいかず、結局あまり深く考えないようにして、せっせと用途ごとに洗剤を買い続けていました。
もちろん、費用もなかなかなものでした。

当時はまだ恥ずかしながら環境への意識はゼロ。
用途ごとにしっかり使い分けながら、合成洗剤や「混ぜるな危険」系洗剤をガンガン利用していました。結果手あれにも悩む日々。

これはやっぱりおかしいんじゃないかな?

環境への意識と罪悪感が高まってきたある日、棚いっぱいの洗剤を見ていた時、「これはやっぱりおかしいんじゃないかな?」が自分の中に芽生えてきました。
なんでここまで細分化しちゃったのかしら?!
もともと広告の仕事をしていましたが、あれ?私って、まんまと広告におどらされてるだけ?
「買わされるメソッド」のベルトコンベヤーに乗って、流されるままに律義にあれこれ買いそろえたり、新製品が出るたび試してみたり。
・・・何やってんだか。

別に広告の仕事が嫌いだったわけじゃないんですが、こうなるとがぜん対抗したくなる。
誰かの意図で買わされるなんてまっぴらゴメン、自分の判断で選択してやる!
なんならここにある洗剤を統一化して、Revolution:革命を起こしてやろうじゃないの!
攻略しがいのあるゲームになりそうだぜ!!

そんな勝手な宣戦布告から「洗剤統一化への道」が始まったのです。

(続く)

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