Reuseで私だけのオシャレを

今日のトピックは何年か前のお話。

ある日ふと、ポンチョが着てみたくなりました。確か4月頃だったと思います。
少しゆるめのジーンズに合わせて、風を纏うように春のポンチョを楽しみたいな、と。
ジーンズの下には網タイツを履いて、ショートブーツを合わせたら素敵かもしれない!

しかし、当時も今もポンチョなんて流行っていませんから、どこに行っても売っていない。
ネットショップで探しても、イメージ違いなものばかり。
残念、あきらめるか~、と思った矢先に、ユーズドのお店のショーウィンドウで素敵なポンチョを発見。フリンジが美しく、春の風になびく姿が想像できて、まさにイメージ通り!
ユーズドでも大変状態の良いもので、その場ですぐにお買い上げとなりました。
COMME des GARCONSの黒のポンチョ、青山バッグを合わせて持つのも楽しみです。

ユーズドに対する偏見

大学生の頃は、よくユーズドの履きこまれたジーンズを古着屋さんで見繕っていましたが、それ以来、ユーズド品を購入したのは本当に久しぶりでした。いつの間にか、大人は新品の洋服を買うのが当たり前、というツマラナイ常識にとらわれていたのかもしれません。

ミレニアル世代やZ世代の方々にとっては、ユーズドの洋服を着こなすことは今や一般的なのかもしれませんが、私くらいのアラフィフ世代にとってはかなりの冒険。
モノをたくさん買って所有することに価値を置いていた時代の残骸世代ですから、中古のものに対して、正直かなりの偏見がありました。
新しいものを買えないなんてカッコ悪い、貧乏くさい、可哀想、他の人にそんな風に思われたくない。

実際、人は、たとえ割高であっても「新品好き」であり、「モノを持つこと」に必要以上に価値を置いてしまう傾向があるようです。(”保有効果”と呼ばれる行動経済学における心理傾向だそうです)
常識や体裁を気にする私たち世代以上の大人には、特に多い傾向なのかもしれませんね。

今となっては、余計なお世話とまで感じる偏見ですが、自分の価値を他人の判断に依拠している限り、多分今でもこんな風に感じている方はたくさんいると思います。

私のパーマネント・コレクション

こちらのポンチョ、もともとCOMME des GARCONSのものですので、プチプラの洋服のように大量生産で街中に溢れていません。更にユーズドであればなおさら、誰かとかぶることなんてほぼないに等しい一品です。私だけのアイテムとして楽しめる満足感。自分の着たいものを見つけ出して着ている喜び、充実感。好きだからこそ自分らしく着こなせる気がして、今も春秋になると袖を通したくなる大切な洋服です。

このポンチョに出会うまで、着たいものを1から探すというより、お店に売っているものの中から着こなせそうなものを選んでいた気がします。

自分が本当に素敵だと思える洋服は、時代やトレンドを超えて、今でも十分楽しく着こなせると思います。最新のモードではなくても、要はこちらがどのようなマインドで着るかの問題。
少し大げさですが、新品であれ中古であれ、選んだ洋服が自分のクローゼットのパーマネント・コレクションだと思えば、トレンドを超えた自分だけのオシャレを楽しめる気がします。

そして、こうして作り上げられるものが「スタイル」なのかもしれませんね。

当時はサステナブルなんて言葉は使われていませんでしたが、既に存在しているユーズドのアイテムを、自分のスタイルの中に楽しく取り込めるReuseは、とてもサステナブルな取り組みです。

Reuseで『+R』な私だけのオシャレ。
ユーズドに対する偏見を捨てて、審美眼をフルに活用して、自分のスタイルを育てていきたいと思います。

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