「尊重する、重んずる、大事にする」Respect
『R』のつくキーワードを元に暮らしを見直す日々。
これまでにも3R(Reduce・Reuse・Recycle)や Repair、Reform、Remake、そして、Responsibility や Revolution といったキーワードが出てきました。
そんな中で、私が一番大切にしている『R』
それは Respect です。
「尊敬」の意もありますが、それ以上に「尊重する、重んずる、大事にする」といった意味での Respect が大切だと思っています。
「自分は自分、ヒトもヒト」
私にとっての Respect:尊重とは、「自分は自分、ヒトもヒト」。
「自分は自分、ヒトはヒト」と「は」を使うと途端に突き放した言い方になりますが、そうではなく、あくまで「も」。
自分はこんな風に考えているんだけど、あのヒトにも別の考え方があるよね、と、自分とは違った意見や主張を尊重する。
自分とはやり方が違うけど、あのヒトも頑張ってるんだなあ、と相手を応援する。
自分は完璧じゃないんだし、あのヒトにも間違いはあるよね、と相手を許容する。
「も」を使うと、自分を尊重しながらも、その自分を押し付けるのではなく、そのヒトにもそのヒトなりのやり方や考え方があるのだと、相手を認めることにつながる気がしています。
自分や相手に対する評価や否定ではなく、受け入れる、許容する、尊重する。
決して、今流行りの「自己肯定感」といった、自分のことを積極的に好きになって他人のことも好きになる!という無理矢理ポジティブに生きて行こうとするマインドではなく、
ヒトは自分と違うんだ、それぞれだよね、どちらが正しいとかどちらが偉いとかじゃなくて、自分を尊重してもらいたいなら、ヒトのことも重んずるべきだよね、と少しでも優しくラクに生きるための術だと思っています。
自分とヒトへの優しい視線
たった一文字の違いは、その状況を見つめる視線にももたらされます。
「自分は自分、ヒトはヒト」というと、他人がどうであろうと関係なく、自分を厳しい目で見つめて努力していく、自分次第で自分をよりよく変えていく、といった自己完結型の自己啓発と意固地さ、そして自己責任が感じられます。なんだか息苦しい。
でも「自分は自分、ヒトもヒト」というと、自分もヒトも完全ではないんだけれど愛すべき存在だよね、と穏やかな目で眺めて受け入れ、「今のままでもいいんじゃない?」と自分やヒトの感情や存在にOKを出してあげる優しさが感じられる気がします。
そして、自分への尊重を望む以上、ヒトへの配慮も必要なことが分かる言葉だと思っています。
Respect =「尊重する、重んずる、大事にする」
自分も、ヒトも、私も、あなたも、権利も、思想も、表現も、自由も、信条も、学びも、存在も、生命も、自然も、地球も。
プリミティブな部分で尊重されるべきものだと思っています。
だから一番大切な『R』は Respect 。