できることと、できないことと【2】

 (昨日の続きから)

私達に「できること」は限られているかもしれません。それもとっても小さなことばかり。
でも何もやらなければ、今のままで何も変わらない。ほんの小さな行動だって、実行すれば小さな結果を生んでくれる。環境問題への入口は、意外と身近な所にあるんです。

エコに、サステナブルにと言った時にできることが、例えマイボトルひとつだったとしても、私換算年間200本程度のプラゴミは減り、その分のCO2排出量は確実に軽減される。私分、ひとり分、小さな結果が生まれている。私の行動が地球につながっているんです。

例えば、スターバックスがストローを紙製にすると宣言した時、ついついプラスチック製のカップやフタがそのままじゃ意味ないじゃん、と意地悪に思いがちな私でしたが、自分が行動して初めて分かったのは、意味がないわけないじゃん!結果は小さくても、確実に出ているんだよ!ということ。

あまりに遠くにある壮大なゴールに焦点を定めずに、今「できること」、簡単に始められる事から取り入れて、結果を残し、小さな成功体験を積み重ねていく。そうしたら次の一歩が見えてくる。今は遠く感じる手立ての見えない問題に対しても、次の一手が思いつくかもしれない。

スタバのストローだって、年間2億本分(!)のプラスチックが減るのだから、なんてスゴイことなんでしょう!

大きな矛盾と不条理の中で

とはいえ「できること」には限りがあります。自分の力ではどうにもならない事も多い。
納豆を食べたいだけなのに、近所で買えるのは発砲スチロール容器のものばかり。野菜はビニール袋で売られているし、卵もみんなプラケースに入ってる(紙容器のものはお高い!)
じゃぁ、地球環境のために、プラ包装された納豆も野菜も卵も食べない!とか、自給自足で自分で作る!となったら、今度は私が潰れてしまいます。

今、自分を取り囲む社会状況、経済状況、精神状態によって、「できること」と「できないこと」があるんです。そこを無理に突破しようとしたら、どこかにひずみが生まれてしまう。
こと環境問題に関しては、矛盾も多く本当に不条理な世界。環境のためには正しいはずなのに、なぜか逆行している事や協力が得られない事も数多くあります。

「できないこと」を変えるべく、社会に疑問を持ち、声をあげる事はとっても大切。でも、誰かを変えることはとても難しい。仮にできたとしても大変時間がかかってしまう。 であれば、「できないこと」にフォーカスするのではなく、目の前の「できること」のほうに目を向けていきたい。心に疑問を持ちながらも、目の前にある小さな一つを実行することのほうが、確実な未来につながり、幸せになれる気がします。だって私たちの日常生活は地球につながっているのですから。

「できること」ゲーム

だから私は、今さらと思われる小さな行動も、丁寧に確実にやっていきたいと思っています。
エコバッグを持ち、マイボトルに麦茶を入れて、使い捨てをできるだけ避ける。
直せるものは直して使い、心から欲しいものだけを買い、購入する時にはその商品のバックグラウンドに思いを馳せる。
ゴミになるものをできるだけ減らし、再利用を考える。

何から始めたらいいのかと思い悩んでいるのなら、まずはお気に入りのマイボトルを毎日忘れずに持ち歩くこと、それだけで十分地球に貢献できているんです。

目新しいものは何もないけれど、今できるアイデアを探し、「できること」をもっともっと増やしていきたい。ゲームのように楽しみながら、どんどん新たな課題を攻略していきたい。楽しい挑戦でなければ継続できないですし、無理をせず、ガマンしすぎず、ルールはその都度変更しながら、『+R』なアイデアで “自分サステナブル” なゲームを楽しんでいきたいと思います。

ぜひ一緒にゲームを楽しんでいきましょう!

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