気づけば長年の付き合い
15年、いや、もう20年は経つでしょうか。
確か20代の頃に頂いたと記憶していますが、Sori Yanagiのステンレス・ケトルを長年愛用しています。といっても、お湯を沸かすことに自分的なブームの波があるので、棚の中に長い間仕舞われていた時期もあります。
ちなみに今はお湯沸かしブーム中。
朝、ヤカンいっぱいのお湯を沸かし、魔法瓶ポットに入れて保存。お茶を入れたり、白湯を飲んだり、湯たんぽに使ったりしています。
何度か別の可愛いヤカンに買い替えたいと思ったこともありましたが、洗いやすく湧くのが速い使い勝手の良さから、いつの間にか長年の付き合いになっていました。
先日、蓋のツマミの根本部分が割れてグラグラになっていました。
まぁ、これだけ長いこと使っていたんだし仕方がないかな、買い替えかな、と、正直ワクワクしながら新しいヤカンを探し始めました。
ホーローのヤカンもいいな、鉄瓶生活にも憧れるけど面倒かな・・・
壊れた部品をお取り寄せして修理
とはいうものの、ステンレス部分はピカピカで、機能としてはまだまだ使えるSori Yanagiのヤカン。長年の愛着もあります。
20年以上経つ現在も販売されているものだし、もしかして修理することもできるのでは?
とダメ元で探してみると、さすが名作!ツマミや蓋、取手など、各種パーツが細かく分かれて販売されていました。
Sori Yanagi Products Support Site 修理・交換部品
ステンレス・ケトルのパーツ部分を見てみると
ツマミセット(小)
対応商品 : ステンレスケトル、片手鍋18cm、フライパン18cm
代金 : 350円+税
まさかの350円で修理可能!
Sori Yanagi を取り扱っている百貨店などでお取り寄せして頂くことも可能なようですが、コロナ禍の緊急事態宣言中だったため、製造元の日本洋食器株式会社さんから、直接お取り寄せさせて頂きました。
修理はカンタン!
くるくる回して割れたツマミを外したら、新しいものと入れ替えてあっさり完成。まるで何事もなかったかのように、美しいヤカンがいつもの場所に復活していました。
ル・クルーゼやストウブ、WMF、ティファールや野田琺瑯も、部品単体の購入や修理の依頼が可能です。他にも対応してくれるメーカーはたくさんあると思いますので、お気に入りが壊れてしまった時には、断捨離する前に一度、部品の購入や修理が出来るかどうか調べてみることをオススメします!
時代も歳月も超えて生き続けるプロダクト・デザイン
20年前にこのヤカンを頂いた時には、もちろんこれほど長く愛用するとは思ってもいませんでした。当時は自分がアラフィフになることさえ想像していませんでしたし(笑)
でも、当時からエレファント・スツールやバタフライ・チェアは、ジャパニーズモダンデザインを代表する名作として知られていましたし、その柳宗理さんによってデザインされたシンプルな機能美を備えたお鍋や食器、テキスタイルは、いつか使ってみたいなという憧れがありました。
優れたプロダクト・デザインは、時代も歳月も超えて生き続けるということ。
使い手にとっての十分な機能と美しさが満たされた製品は、長年に渡って愛用されるという事実。
そして、そうした製品は、より長く愛されるように、いつまでもRepair:修理して使い続けることができる環境が用意されているということ。
名作、マスターピースとして長く愛され、次の時代へと引き継がれていくサステナブルな取り組みが、しっかりとなされていました。
まさに私自身が20年の時を超えて見る事の出来た「名作」が「名作」として生き続ける時の流れ。
今後何か必要なものが出来た時にも、こうした本物の製品に出会うことが出来たなら、とても嬉しいですね。
Sori Yanagi のステンレス・ケトルのRepairは、20年の時を超えた『+R』。
これからもRepairを重ねて、このヤカンと共に年を重ねていきたいと思います。
20年後にも現役で愛用している事がお知らせできたら、すごく素敵ですね。