洗剤統一化への道【5】統一化、完了

(前回の続きから)

石鹸いろいろ

石鹸さがしも同時進行で。
1年以上かけて、カスティール石鹸、マルセイユ石鹸、アルガン石鹸、中和法で作られた石鹸や豆乳で作られた石鹸、手作り石鹸などなど、無添加や自然派をうたう石鹸を試しまくりました。
まずはデリケートな顔、それから髪に使ってみて、ある程度の期間試してから自分に合うものをチェック。

そもそも自然派石鹸をうたっていながら、よくわからない物質がいろいろ添加されているものも多かったので、成分をしっかり見るのは本当に大事。
洗浄力が強すぎるものや、洗い上がりが好みではないもの、顔には良くても髪には向かないものなど、自分に合うものを細部にわたり探していきました。

食べて品質を確かめる石鹸

本当にたくさんの石鹸を試した結果、最終的にたどり着いたのは「アレッポの石鹸」。
1000年も前から石鹸づくりが盛んなシリアのアレッポという街で作られた伝統的な石鹸で、オリーブオイルとローレルオイルにアルカリ(苛性ソーダ)だけを加えて作った完全無添加。
1年以上熟成させて、石鹸職人が食べて品質を確かめているというから、安全性はお墨付き。
これをすべての洗剤の代わりに利用してみました。

まずは洗顔。
泡立て用のスポンジを使ってしっかり泡立てると、ふんわりと優しい泡でしっとり洗い上げてくれます。原材料のオイルのにおい(ねんどのようなにおい)が気になる場合には、同じアレッポの別工場の石鹸「アレッポの贈り物」のラベンダーオイルがオススメ。香りが楽しめます。
顔に使って大丈夫ですので、もちろんハンドソープやボディーソープ代わりにしてもOK。私は先日ご紹介した「びわこふきん」とアレッポで全身を洗っていますが、肌が磨かれるような感じで、キュキュッと洗い上げてくれてとても気持ちがいいです。

次はシャンプーの代わりとして髪に。
お湯でしっかりと予洗いした髪の毛に、直接石鹸を塗るようにしてから泡立てます。最初の数回は髪がキシむように感じて慣れませんでしたが、何度か洗っているうちに洗い上がりがしっとりしてきます。髪が短かった時にはそのままタオルドライして、オイルを塗るだけで十分でしたが、髪が伸びた今は、時々ドライハイビスカスとホワイトビネガーで作ったお手製リンスを使うこともあります。シャンプー(&リンス)として使えるアレッポ、合格です!

砕いたアレッポは万能選手

では洗剤代わりとしては、どのように使ったらいいのか?
私はスムージーブレンダーを使って、石鹸を細かく砕いたものを利用しています。

砕いたアレッポ。多めに砕いて、ビンに入れて保存しています。

この砕いたアレッポ、まずは洗濯洗剤として。
汚れているものを洗う時には、洗濯マグちゃんに加えて、この粉末アレッポをパラパラと少量一緒に入れて洗っています。また汚れがひどい所には固形アレッポを直接こすりつけておけば、更にキレイに洗い上げてくれます。
柔軟剤はナシでもOK!もし柔らかくしたい時には、ホワイトビネガーを柔軟剤代わりに使います。

そして、この粉末をぬるま湯に溶かすと、万能洗剤のできあがり!
スプレーボトルに入れて、キッチン・お風呂・トイレにそれぞれ置いておけば、どこでも使えるお掃除洗剤として使えます。
粉末の量で濃さを調節できるので、お風呂は濃いめ、キッチンは薄めなどなど、洗う場所に合わせて使い分けることができます。
加えて便利なのは、濃さ以外はどこも同じ洗剤なので、あちこちでスプレーを使いまわせること。例えばお風呂のスプレーが切れてしまった時には、一時的にキッチンのスプレーを持ってくればOK。いちいち洗剤を分けない利便性を心から実感できます。

さらにこのアレッポスプレー、食洗機を回す時に、中のお皿に何か所かシュシュッとスプレーしてからスイッチを入れれば、食洗機の洗剤としても使えます。
ちなみに食洗機に入れられないデリケートな食器類は、「びわこふきん(or 和紡布)」+固形アレッポで手洗いしています。グラスのくもりもとれて、ピカピカに洗いあがりますよ。

ついに統一

こうして、ほぼすべての洗剤をアレッポの石鹸ひとつに集約することができました。
柔らかさを求める際にはホワイトビネガーを使うこともありますが、「洗浄する」という部分では、アレッポの石鹸ひとつで目標としていた洗剤統一ができたと満足しています。
アレッポの石鹸なら、環境と健康を考えた製品として全く問題ないと思います。
また唯一の手間といえば石鹸を砕くことぐらいなので、これなら私でも続けられるかな、と持続性の面でも大丈夫そうです(実際、現在もまだ継続できていますので)

合成洗剤の使い勝手や香りに慣れてしまっていると、今さらわざわざ石鹸を使うことに抵抗があるかもしれません。でも石鹸生活が普通になってくると、逆にこれまでの洗剤が怖くなることがあります。
たった一滴で泡立ちが続く食器洗剤、人工的に作られた花の香り、こすらずに汚れが流れ落ちる掃除洗剤などなど、どれだけ強い化学物質が使われているのかわかりません。そもそも製品の裏の成分を見ても、英語や数字の羅列で、なんの物質なんだか全然わからないんですよね。わからないものは極力さけるに越したことナシ。

今回、各種洗剤にまみれた生活を整理したいと思って始めた洗剤統一化でしたが、意思をもって商品を学び選んでいくと、結局とてもシンプルなものにたどり着く。
数千年の昔からずっと続いているもの、長い時間を経ても消えることがなかったものは、きっと人間にとっても地球にとっても毒ではない、存在を許容されたものなのかもしれません。だから生き残って今に伝えられている。
ノスタルジーに浸るつもりはありませんが、これから先、そんな目線で製品を探していくと、新たな面白いものが見つかるのかもしれませんね。
次の出会いが楽しみです。

洗剤統一化、完了。私の洗剤生活にとってRevolutionになりました。

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