(前回の続きから)
手あたり次第に試す日々
最初は手探り状態で、環境に良さそうなオーガニック洗剤を、やみくもにいろいろ試していました。
海や川に優しいことを売りにしている洗剤類や、評判の高い自然派洗剤、海外のものから、安心の(?)国産品、そしてお店独自の製品まで、道筋もわからないままに手あたり次第に試す日々。
いい製品もありましたが、使い心地や洗い上がりに不満の残るものや、自然派をうたっているのに原材料に謎の化学物質が並ぶもの等、本当にさまざま。そして、たいていの洗剤は多用途に使えないことが多く、結局ふりだしに戻る、という繰り返しでした。
次に試したのはナチュラルお掃除の基本中の基本、重曹とお酢(もしくはクエン酸)!
本来ここから始めるべきだったのかもしれませんが、お掃除にはとても便利。家の中の汚れが酸性(油汚れ、皮脂汚れ等)とアルカリ性(水アカ、石鹸カス、トイレ汚れ等)に分けることができることを考えたら、中和して汚れを落とすことはガッテンだ!と納得できます。
油には重曹、水アカ系には酸、とざっくり覚えておけば、たいていの汚れには対処できます。最悪何の汚れにどっちを使うかわからなくなったら、両方混ぜて使っちゃうという乱暴なことも可能なので、おおざっぱな私でも使うことができました。
ただ、これまで洗剤を使っていた後遺症なのか、洗う時の「泡」に長年親しんでしまった私には、なんとも物足りない気がしないでもないのです。泡をすすいでキュキュッと洗いあげる感じや、ブラシでこすって泡と一緒に汚れが流れていく感覚がどうしても忘れられない。
そして今さら気づいたのは、掃除にはカンペキな重曹&お酢も、身体に使うとなるとどうしても躊躇してしまう。つまり、統一化を目指すシャンプーやボディソープの代わりにすることが出来ないのです。
一度交通整理してから
一瞬答えに近づいたかと思いきや、やはりやみくもに始めてしまったほころびがここに。
ここは一旦立ち止まって、交通整理してみることにしました。
今回洗剤の統一化を目指すにあたって、私が大切にしたいと思っていたのは
- 環境
- 健康
- 持続性(”自分サステナブル“)
の3点のバランス。
もちろん3つとも100点のものがあればいいけれど、それは最初から目指すには難しいので、まずはそれぞれ70点くらいから。何よりバランスが大事。
そして重曹&お酢で気づいたのは、優先順位の間違い。
まずは身体のことを先に考えるべきでした。「弱いほう」に標準を合わせるべし。
身体に使うことができるシンプルな洗浄剤を見つけることができたなら、それを洗濯や掃除、食器洗いに使うこともできるはず!と、ここで初めて自分の中の結論にたどり着きました。
身体に使えるもの
身体に使えるものといっても、ここでも「弱いほう」に合わせないと統一は難しい。
身体の中で一番デリケートな場所。
そう、顔です。
顔に使えるマイルドなものなら、もちろん身体にも使えますし、髪の毛で試してみる価値もあります。
そもそも洗浄という歴史において、はじまりはもっと純粋に汚れを落とすことだったはず。今みたいに汚れを細分化せずに、あれこれいろんな汚れを落とすのに使われていたにちがいない。
ん?はじまり??
洗うために太古の昔から使われてきたもの?
はじまりは、石鹸!!
そうか、できるだけ自然な化学物質の含まれていない石鹸なら、界面活性剤を含まない意味で環境にもいいと言えるし、もちろん健康的でもある。
あとはあちこちに使いまわせるか、そして私にも使い続けられるかを試してみるのみ!
こうしてやっと石鹸にたどりつき、ここから数々の石鹸を試し始めました。
(続く)